医師が学会発表すること

朝起きてタイムラインを眺めてると興味深いツイートが目に入ってきました。

 

 

学会への発表を勤しんでおられるお医者さんは、大学病院まわりか、基幹病院に所属されている先生が多いと思うのですが、やっぱり日本にこれだけ沢山の学会が開催されていると、常日頃から、1つの学会で2演題とか、次の学会の演題準備なんてしていたりして、ちょっと疲弊しちゃう先生もおられることでしょう。

 

 

 

 

今回は、学会発表を医師がすることについての雑感を書いてみたいと思います。

 

医学会の役割ってだいたい

 

  1. 医療の質や技術の向上
  2. 情報交換・人脈作りの場
  3. 厚労省や各種団体への提言 (制度変更や診療報酬改訂とかに繋がる)

なので、

 

医師が学会に参加し、特にアウトプットすることによって、上に書いた3つが叶いやすいのかなぁというメリットがあると思います。加えて、下世話な話をすれば、学会で賞の獲得や有名になることで研究費獲得しやすい、学会の理事、所属機関での精進等も人によってはメリットに加わるかもしれません。

 

逆に、その分野では一定の技術を個人や組織として確立していたり、学会の他にも最新の情報を得る手段がある、業界界隈とはとても仲良くしている(もしくは仲良くする必要性がない)、厚労省に物申すことは何もない、旨味のない所属機関で位をあげることに興味がない、のであれば、あんまり学会の意味ってないんじゃないかという気もします。

 

只でさえ臨床で激務なことが多い医師が学会発表に追われる状況だと、私生活の時間を犠牲にしていることが予想され、あんまり好ましい状況とは言えないかもしれません。

 

日本の学会って数がとても多くて、ご存知の通り、似たような名前や活動の学会も多いのですが、

 

学会活動が分散されていることに加え、大学や病院の経営難、個人研究費削減等の理由で、個々の学会への資金捻出が困難になる結果、十分な会員数や演題数が集まらなくなったりしている学会もちらほら聞きます。

 

とはいえ一度立ち上げた学会は潰したくないからと、会員に演題発表を強いる構造ができている所もあるかもしれません。無理強いされていたり、査読機能がうまく働いてない上での学会発表は、その質の低下が懸念されますね。

 

では解決策は??というと

 

昨今の急性期病院の集約化の議論の様に似たような活動をしている学会は統合したり、医師個人としては参加する学会を厳選することで、本来の趣旨に叶いやすいでしょうし、医師の学会活動への負担も減るんじゃないかなとか思っています。

 

僕もブログ疲れしないように頑張ります。(言うほど書いてない)