これからの医師のキャリア

こんにちは。ぜっとんです。

 

今日はとある旧帝大医学部の合格発表に居合わせていましたが、やっぱり喜怒哀楽が激しい場面というのは、生きてる実感が得られて良いものですね。それで、彼らが医師になる頃の8年後の医師のキャリアってどうなるんだろうかと思って、色々考えてました。

f:id:zettonki:20180310184735j:plain

 

今のお医者さんのキャリアって、研修医終わると、多くは専門化目を決めて医局に入って大学病院や関連期間病院で働くか、後期研修医をとってる急性期病院に入って、専門医(と学位や留学歴)を取るっていうのが一般的なのかなと思います。

 

で、そのあとはどうなるのかというと、臨床に鍵って言えば、それまでと同じように働き続けたり、医局やめたり、慢性期病院施設で働いたり、クリニックで働いたら、フリーランス医したり、開業したりといろいろなキャリアを進んでいるんじゃないでしょうか。

 

それでは、今後のキャリアはどうなるのでしょう。医師の数は年々増えてるわけなんですが、実は若手の主な働き口の急性期病院って今、需要がどんどんなくなってきてるんですね。この主たる原因は、在院日数が毎日短くなっているからなんですが、政府としては日本の在院日数わOECD平均に近づけようとしてるので、さらに急性期病院の需要は減ることでしょう。すると、若手の医師は、安い労働力で働ける研修医のうちはまだ雇ってもらえますが、その後は急性期病院での働き口は厳しくなって行くかもしれません。

 

f:id:zettonki:20180310185331j:plain

 

では、今後どこに医師の需要がでてくるのでしょうか。それはいまタケノコのように増えてる回復期や地域包括病床的機能をもつ病院・介護施設ですね。これは政府の診療報酬的誘導なんですが、リハビリをして寝たきりを減らしたり、在宅での医療を付加し、患者を在宅に戻すエコシステムを構築して、医療費を減らすのが目的です。今後は、そういうシステムに沿って診療活動を行う医師が活躍しやすくなる時代となるでしょう。

 

上記の需要に沿う診療科はどこになるのでしょうか。それは、回復期の主体となる脳神経内科、整形内科、総合診療、総合内科、リハビリ科でしょう。またそれ以外の専門医であっても、このエコシステムにそう形で診療の需要が多くなりそうでふ。例えば泌尿器科・皮膚科・眼科のマイナー科の先生も外来で待ってるだけでなくて、専門治療の為の訪問診療したり、手術に繋げたりです。急性期で高度な治療を終えた後や、高齢者の度重なる急性増悪の入院を受けて、速やかに在宅に戻す、また在宅で診療を行っていく、そのマネジメントを行うキャリアを歩む医師が今後一層求められていくように感じます。

 

今までは急性期主体の医療でしたが、需要の変化に合わせて今後は回復期や在宅を含めた慢性期の医療が主体となる時代になっていくと思います。今までの急性期で頑張って、疲れたから慢性期にいくというキャリアではなくて、最初から慢性期主体の病院で総合診療のキャリアを積む医師がでてくる時代になるのもそう先のことではない気がしています。